2020 霜月

11月の写真
2010.11.4. 鳥取県鳥取砂丘にて撮影

 

『靴二足』

 

 

初めて鳥取砂丘にツーリングで訪れた際に撮った写真です。

 

砂に足を取られながら砂丘の頂上を目指して歩きながら、

砂の山が壁のように目の前を塞ぎ、向こうにあるはずの日本海が見えず、

行った事は無いけどモンゴルのゴビ砂漠はこんな感じなんだろうなぁという印象を受けました。

 

黒く湿った砂の谷間の中を流れる水を見て、

ここの緑地化が問題になっている新聞記事を思い出し、

砂の上を小波のようにいくつも等間隔に出来た小さな風紋を見て感動し写真を撮っていました。

 

砂丘の頂上まで登ると誰かが脱いだのか、

何足かの靴が置かれていたのが目に入りました。

どこの誰が何の為に靴を脱いだのか、

裸足の人達がいるのを見つけた記憶はありません。

 

その中の写真に撮られた靴二足は男物と女物のショートブーツでしょうか。

この広く開かれたこの場所に、わざわざ近くに揃えるように並べて置かれていました。

恋人たちの物でしょうか。

男性が脱いで置いた靴を、女性がその真横に揃えて置いたのでしょうか。

色々と想像してしまいます。

 

 

……ちなみにこの時のツーリングはコースは、

天橋立ー城崎ー鳥取砂丘ー投入堂の麓ー出雲大社ー

石見銀山ー津和野ー秋芳洞ー柳井ー

松山・道後温泉ー高知・桂浜ー祖谷ー高松ー明石大橋で、

ツーリングとして中国・四国地方を初めて周りました。

 

この時バイクのサイドスタンドが干渉するトラブルで、

長浜周辺から修理してもらった舞鶴のバイク屋さんまで

二速までしか変速出来ない無い状態で走り

ガソリンの減りの速さにビビったり、

明るいうちに間に合わず天橋立に着いたのに下からしか見れず

幅の狭い所だとしか思えなかった事や、

日没後は気温が下がり冬用グローブをしてても両手がクソ寒く辛かった事、

着いた瞬間にフェリーが出発して乗れず

宿のチェックインの時間に間に合わなかった事、

愛媛と高知の県境の山中でコケてリアブレーキ―のステーを真っ二つに折ってしまい、

針金と金属プレートを須崎辺りのホームセンターで買ってその場で応急処置して、

最後自宅に着くまでその状態のままびくびくしながら走り続けました。

 

それだけでなく、当時色々ワケあって千葉マリーンズの応援を絶っていたのに、

止まった宿のTVには千葉マリーンズ対中日ドラゴンズの日本シリーズで

里崎選手(清田選手かも)が打席に立っているシーンが放映されていて、

それを見ずに済むよう他のチャンネルに替えたら

熟年モノのAVがやっていてがっかりしたことや、

桂浜の土産物屋で陳列されてた盃に穴の開いている『べく盃』のセットを落として割ってしまい、

酒に弱いにもかかわらずこの殺人的な代物を弁償して買った事など色々起こりました。

 

今まで行ったツーリングで起こるはずのトラブルが

一回にまとめて起こったような感じのツーリングでした。

 

 

その割には初めて行く所ばかりで興味深かった上に、

バイクのトラブルの際には通りがかりの人などに色々と助けてもらい、

悪い時こそ人の好意に温かみを感じる

面白く印象に残るツーリングでした。

 

 

 

……もっともその道中、

こんなにトラブルが続いたのは、

父方の祖父が幕末は佐幕派の会津出身である自分の事を

討幕派の長州・土佐の大地が受け入れないせいだからかと疑ったり、

ここ高松で大人しくせずにハメを外したら

――殺される

などと恐怖を感じたりしていましたが(苦笑)